従来、建築・造園・工芸等に広く利用されて来た竹材だが、近年は代替品の進出、竹製品の輸入増加や、産地縮小により、国内の生産量は減少。竹林の荒廃は地域環境の大問題となっている。
 そこで、日本三景「天橋立」を有する宮津市は、「自立循環型社会づくり」を通じた「住んで良し」の地域づくりを推進。さらに「竹の文化再生」と「竹による地域産業おこし」を実施するため、竹産業の創出に向けた協議会の設立など、精力的な活動を展開している。
 本事業においては、宮津地域ひいては京都府全域の竹の文化・竹の芸術の再生をテーマに、「宮津・竹の学校」づくりに着手する。

 本事業では、竹を素材としたアート作品創造・国際ワークショップ・デザイン開発・環境美化・情報発信・環境教育活動・プログラムおよび教材開発など、ヨーロッパの国際市場を視野に、農村と都市の交流型・専門家と住民の交流型ワークショップを手法として、芸術創造活動・環境教育活動・環境保全活動・景観美化活動に取り組む。

 参加者は世界随一のデザイン芸術都市ミラノ(イタリア)の芸術家をはじめとし、アフリカ(セネガル)の芸術家、国内アーティスト、デザイナー、造園家、大学生、留学生、地域住民(高齢者含む)、地元高校生、地元小学生など国際的かつ多地域多世代にわたる。